フローリングにワックスを 1(やりたくない) [メンテナンス]
■ フローリングにワックスを 1(やりたくない)
我家の床は、フローリングだ。
すべての部屋が、板の間なので、硬い感じが否めない。
掃除が楽だし、なんとなく衛生的。当時の流行だったことにも後押しされ、家族で反対する者は一人もいなかった。
「一室くらい、畳部屋があったもよかったないぁ」
なんて、10年後くらいに思い立ったが。遅い。
フローリングで面倒なのはワックス掛け。
かける頻度は3か月。ワックス会社と床材会社が言ってるから、間違いない。床板を保護するなら、そのくらいじゃいとイケナイらしい。
3か月といえば、各季節ごと。春夏秋冬だ。
けっこう間があるように思えるが、90日に一回と言い直してみよう。会社を自主退社したときもらえる雇用保険の最大日数だ。腰を落ち着け職探しする間もなく、次回がやってくる。
1~2年に一回という説があるが、それは、古くなったワックスを剥離する頻度。
どっちにしろ、そんなにしょっちゅうかけてる暇はない。
ワックスがけが、そんなに多いとは知らなかったのだ。
でもどうだろう?
そこまでマメにやってる人は少ないのではなかろうか、ね?
私が、はじめてワックスをかけたのは、10年ほど前。
家を建ててから、10年が経過したころになる。
嫁は「私がやっていた」と主張するが、勘違いだろう。モップもワックス剤も、自分が買うまで我が家にはなかったのだから。
コーティングが薄くなると艶がなくなり、板っぽさが強調されていく。だから、艶をみて通路や部屋をにだけでもワックスすればいい。そんな意見を知恵袋でみつけた。拍手したい。
生活している中で、床は傷んでいくものだが、ダイナミックには変化しないのだから変化の発見は困難だ。傷みや薄さに気づく人は、よほど注意力が高い。
イイワケは、これくらいに、しておこう。
ワックスはかけなきゃいけないものなのだから。
さてワックスがけだが……
……その前に、ワックスとかける目的は何かを確認しようか。
ワックスをかけるのは、床や家にいいことがあるからだ。
キズがつきにくい床は長もちするし、光沢があると部屋が明るくなる。なによりも、掃除が楽になるような気がする。
フローリング全部が、ワックスを受け入れるかというと、そもでもない。種類によっては、ワックスがけできない、しないほうがいいフローリングもある、そこは注意しよう。
無垢材は、天然の木をそのままスライスした床材だ。木そのものなので、垂らした水がそのまま浸み込む。ワックスも浸み込んでしまうので、塗るのが不可能だ。天然の木の風合いとか、変色やキズの経年ぶりを楽しめる人に許された、ぜいたくな床材なのだろう。
ノンワックスフローリングも、ワックスできない。フローリングの上にUVコート膜が加工された床材で、ノンワックスというくらいだから、塗っても上手く密着しない。
やめておこう。